top of page
ラエルアカデミーが指導する感覚瞑想の特性について
ラエルアカデミー  アジア大陸教育責任者  伊藤通朗

一般的なマインドフルネス瞑想

マインドフルネス瞑想の定義としては、non-judgmental(判断を加えない)、present-centered(現在の瞬間を中心に置く)の2つが特に強調されています。マインドフルネス瞑想では、現在の瞬間を中心に置くことで、過去や未来への関連付けでの評価をやめ、今現在起きていることに注意を向けるためのエクササイズが中心となります。例えば、背もたれがまっすぐな椅子に座るか、もしくは床やクッションの上に脚を組んで座り、目を閉じて、息が入ったり出たりする時の感覚に注意を向けるという方法や、身体の様々な場所に注意を向けて、その時に起こっている身体の感覚に気づくというボディスキャン瞑想という方法もあります。

IMG_6866.JPG

瞑想の語源

一方、ラエルアカデミーが提唱する感覚瞑想では、マインドフルネス瞑想の定義からさらに何歩も踏み込んだ技法が実践されます。

もともと「瞑想する」=“meditate”の語源の一つはラテン語の”meditari”から来ており、これは「訓練する」という意味です。もう一つの「瞑想する」=”recolligere”の意味は「再び結びつける」を意味します。
つまり、「瞑想する」の正しい定義は、「我々を構成している諸要素を再び結びつけることを訓練する」という事になります。この定義は正に感覚瞑想の技法と全く同じになります。

感覚瞑想とは?

身体の全ての細胞を足のつま先から頭頂までボディスキャニングによって感じながら生体組織同士のつながりを強く意識します。それによって全身の全ての各生体組織は本体の自己機能を取り戻してより正常に機能するようになります。自己身体内部のつながりを意識した後は、他者・社会・人類・宇宙・無限とのつながりを五感を通して感じ取る瞑想を実践して、無限との調和の中で安定した自己の幸福感を持続させます。

同時に思考習慣の見直しによって罪悪感・不安や恐れを取り払い、不快感や苦痛をできるだけ避けながらあらゆる感覚的な楽しみを享受します。エロヒムのメッセージの中では、五感を通して得られる感覚的な喜びを直接的快楽と表現しています。
直接的快楽を味わう時にも、それらを追求する行為自体を瞑想の一部と意識して、感覚刺激が五感から神経を通して脳に伝わるプロセスを十分に感じ取り味わい尽くす事によってさらにその喜びを倍増させるのです。

感覚瞑想は生活のバランスを整えて心身を健康にします

直接的快楽の享受は脳内のとりわけ海馬の成体神経新生 (Adult Neurogenesis=大人になってからも新しい脳神経細胞が生まれる事)を活性化するので、心身の若さを保つために感覚瞑想は最高のエクササイズになります。実際に、感覚瞑想の熟達者であるラエリアンの中には実年齢よりも驚くほど若く見える方々が大勢います。

また感覚瞑想は、一つまたはいくつかだけの特定の楽しみや信条に頼って生きている人々が陥っている、依存症的な偏りのある生活を改善します。社会的に認められる事=社会的成功が最高の価値観となっている現代において、ほとんどの人々は特定の職業や趣味に対する評価や名声に執着してそれらを他人や社会にアピールする事に喜びを見い出す傾向があります。ラエルアカデミーではこれらの快楽を思考から生まれる間接的快楽と表現し、感覚的な直接的快楽と区別しています。
五感の感受性が発達してくると些細な感覚刺激の差異を敏感に感じ取れるようになるので、より違いに満ちた様々な直接的快楽を少しずつ享受する事だけで脳の快楽中枢が十分に満足するようになるので、特定の間接的快楽に依存する事がますます少なくなります。間接的快楽から直接的快楽の追求への変化は、脳内の神経可塑性(neuroplasticity=神経のつながりが外的な刺激を受けてその形を変化させていくこと)を促進させて、より快適で幸せな思考行動習慣を形成する事に貢献します。

感覚瞑想は、年齢に関わらず生まれ持った才能を開花させる

感覚瞑想

そして感覚瞑想により五感が十分に発達すると、ある情景を見ると・あるメロディが頭の中で聞こえたり、ある音を聴くと・ある味や色を感じたりする「共感覚」を感じられるようになります。多くの人々がこれらの融合感覚を麻薬の摂取によって経験しようとしますが、身体的なダメージは計り知れず大変危険です。一方で、官能瞑想をトレーニングすることによって、この共感覚を極めて自然にいかなる副作用無しに経験することができます。年齢に関わらず得られるこの感覚瞑想の効果のお陰で、実際にラエルアカデミー参加者の中には高齢になられてからでも新しい才能を開花させる方々をたびたび拝見します

ラエルアカデミー

ラエルアカデミーでは感覚瞑想のトレーニングを実践するだけでなく、楽器の演奏や歌・ダンス・絵画や彫刻、美味しいデザートを創作する事などをワークショップに取り入れていて、五感の全てを楽しませる直接的快楽のオーケストラのような体験が可能です。

さらにラエルアカデミーでは、感覚瞑想の効果を解りやすく正しく理解出来るようにするために、神経可塑性や神経新生など最新の脳科学についての講義を実施しています。

bottom of page